白黒写真のカラー化Web上で無料 朝日新聞2018/10/15 19面の写真の基本はこれ 戻る |
朝日新聞 2018/10/15 19面記事「よみがえる沖縄1935」、人工知能(AI)技術で83年前の色が蘇ったは「早稲田大の石川博教授らの研究グループが開発した技術」を活用したとの記事で、それ以上の説明は載っていませんでしたが、実はWeb上で利用サービスが提供されています。 『ディープネットワークを使って白黒写真の自動色付け』https://colorize.dev.kaisou.misosi.ru/
説明には「AI技術を使用して白黒写真を自動で色付けするサービスです。中で使用されている手法は「色がありますように!:同時分類による画像の自動カラー化のためのグローバルおよびローカル画像プリオーターの共同エンドツーエンド学習"[Iizuka and Simo-Serra et al。SIGGRAPH 2016]。」とあります。 下の上段の写真は69年前のものをスキャンして上記サイトでカラー化したもの、昭和24年ですから誰もが地味な色の服装であった訳で忠実に再現されていると言えます。季節は10月ですから土手と松の緑色もこんなものではないでしょうか、色んな写真のカラー化で見えて来たのは、背景に『空・海・山・樹木』など色を認識し易いものがあるほうが綺麗にカラー化出来ている、人物だけの集合写真や色変化の乏しい室内写真は色を判断する要因が少ないのでしょう、期待する色付けは出来ていないことでした。 講座で実施したとき、70年前の祖母の写真をカラー化したある婦人は『これは故郷に持って行き皆に見せます』と感動していました! 下段は50年前の写真をスキャンして上記サイトでカラー化したものが真ん中の画像です(実際には下部に人物が写っている)が、室内は元々色彩が豊富ではありませんから劇的変化は期待出来ないのかも知れません。そこで右側はそれを再加工してみました。写真加工の『古い写真のスキャンには褪色補正機能が必須』で説明している褪色補正を Windowsフォトギャラリーの自動調整で行ったものです。部分的に白黒に戻ったようにも見えますが隠れている人物部分はより自然に近くなっています(好みかもしれませんが)。 新聞記事の色の選択をして色付けたものと「完全自動」では出来映えに差がありますが、白黒よりは格段に見栄えがすると思いませんか! |